初心者から上級者まで対応します。
さまざまな先輩ミュージシャンの助言や励ましもあって、できるだけ発信、発言をするようにしています(とはいえ、それほど量は多くありませんが)。 したがって、「この人のいうことは難しい」「上級者向けの内容だ」のように受け取られがちです。
しかし、楽器を独習して身についた悪い癖を直すには、独習時間よりも長い期間がかかるので、レッスンを受けるのであれば早ければ早いほうがよいと考えていますし、理論的な学習が進まない原因は、前提となる知識が未整理だったり、学習順序が不適切だったり、理解と感覚(聴いて分かること)が乖離していたりするからだと考えています。
つまり、どこまでができて(理解していて)、どこからができない(わからない)のか、そして、その原因は何かをきちんと分析しながらレッスンを進めていきます。 もちろん、目標は、一人ひとり異なりますから、そのために必要なスキルや知識と、実現までのカリキュラムはできるだけ具体的に明示するように努めます。
五感を使います。
「できない」「わからない」原因のひとつに、頭だけで理解しようとすることがあります。
私は「理論派」などと揶揄されることがあります(褒め言葉ではないでしょう?)。 しかし、私なりに反論があって、私は、自宅での自学自習(いわゆる座学)に関して申し上げるならば、ほとんどはレコードからの採譜の積み上げです。 つまり、耳で聴き、手と耳を使って鍵盤楽器やベースで確認し、手と目を使って楽譜に起こしています。 味覚と嗅覚は使わないですが、「聞く」「書く」「見る」「弾く」というように、感覚をフルに使って取り組んでいます。 これは、語学学習が、語彙や文法の知識だけでなく、実際に「聞く」「書く」「読む」というトレーニングが必要であることとよく似ていると考えます。
したがって、総合的に音楽を理解していただくために、私のレッスンでは、楽器の演奏や理論の知識だけでなく、五感を使って課題に取り組んでいただきます。
エビデンスに基づく確かな知識をお伝えします。
よくジャム・セッションなどに行きますと、「ここはふつうこうする」とか「このコードは、ふつうこのようにはしない」のようなやり取りを耳にすることがあります。 そのいくつかは適切なのですが、なかには首を傾げたくなりような内容も少なくありません。
そもそも「ふつう」とは何でしょうか。 あなたの経験に基づく「ふつう」を、別の人に当てはめて本当によいのでしょうか。 ジャズの演奏には本来、さまざまな可能性があるのではないでしょうか。
私は、自分の好みや常識をレッスンで押し付けるようなことはしませんし、したくありません。 なぜなら、受講者の可能性を狭めてしまうようなことになりかねないからです。
そこで、レッスンの準備をするにあたり、私はケース・スタディ(事例研究)に時間を使います。 ジャズ・スタンダードを何テイクも10何テイクも聴き比べると「ふつうのコード」とされている曲集のコードで演奏されるケースが実はそれほど多くないような事例が見つかることも決して珍しくありません。 また、ハード・バップのテーマの演奏を何度も聞くと、アーティキュレーションが自分の予想と大きく違っていたり、リズム・セクションのいわゆる「決め」が極めてよく構成されていたりと、実にさまざまな学びがあります。 このような発見や事実に基づいて、ジャズの多様性や奥深さについてしっかり伝えることが、ジャズの本質の理解につながるものと考えています。
課題(宿題)を出します。
レッスン時間というのは、1回90分を毎月1回受けたところで、年間18時間に過ぎません。 ジャズを学ぶための時間としては少なすぎます。
したがって、レッスンとはペースメーカーやナビゲーターとしての役割しか果たすことができないと考えています。 そこで重要になってくるのが、課題(宿題)です。
課題に取り組んでいただくことで、次の課題や疑問が見えてきたり、興味関心が広がったりします。 時間がかかるかもしれませんが、音楽の聞こえ方が徐々に変化して、表現方法にも生かされていることが実感できるようになります。
そのためには、継続した取り組みが必要不可欠で、それは計画的であればあるほど効果は高まります。 また、課題が難しすぎると感じたときには、いくつかのステップに分割して課題を設定しますのでご安心ください。
もちろん、仕事、学業、家族など、音楽よりも優先すべきことはたくさんあって当然のことです。 よって、期日までに間に合わないこともあって当然のことだと考えています。